2007年7月24日火曜日

カフェ、寺、本屋に美術館


朝5時に家を出て、京都に着いたのが8時過ぎ。いつもならイノダで朝ご飯だけど、きょうは目先を変え、市バスに乗って今出川のカフェまで行ってみる。店の外観といい、店内の雰囲気といい、臆面もないフランスかぶれっぽさが反って潔いカフェ。期待していたパンの味はボチボチだったけれど、ミルクたっぷりのカフェオレが予想外に美味い。


カフェを出て、再びバスに飛び乗り、今度は寺巡り。最初は龍安寺。夏の朝の、静かな石庭を楽しもうと思ってたのだが、北国の熊たちが騒々しくて早々に退散するはめになった。でも、広い池には美しい蓮の花が満開で、それだけでも来た甲斐があった。次、仁和寺。入り口まで行って、中の広さに怯えてそのまま退散。次、金閣寺。小学校5年生の秋の遠足以来の訪問だが、印象は全然変わりまへんなあ。ふと時計を見ると、もう正午。


バスは北大路を東の端に向けて走り、懐かしい植物園を左に見、そして鴨川を渡って停車。ここから、地図を頼りに、本屋を目指す。本当にこっちでいいのかなと不安になるような場所に、周囲から隠れるようにあるのが恵文社。でも窓越しに見える店内の様子は、たとえ本好きでなくても憩えるような、落ち着いたカフェのようだ。今時の書店にしてはコンパクトだが、腕を伸ばせば読んでみたい本にすぐ手が届く。その親しみやすさが、とてもいい感じ、京都の学生さんが羨ましいぞ。


いくら市バスを乗り継いでの観光といっても、さすがに半日も歩き回れば汗びっしょりになって、不快なことこのうえない。ちょうど目の前に図書館があったので、トイレを借りて、顔を洗い汗を拭う。外見は古めかしいが、館内は真新しく非常に快適。身なりを整えて、めざすは最後の目的地、京都市美術館。これが目的で京都に来たわけではないけど、遊ぶ日は目一杯楽しみたいので、無理矢理スケジュールに組み込んだのだ。昼飯抜きで辛かったけれど、誰にでも楽しめる名作ぞろいで、ちょっと得した気分。そして、締めくくりは先斗町で湯葉料理とビールでシャンシャン。市バスで巡る、ハードで楽しい京都観光だった。

2 件のコメント:

  1. 匿名25.7.07

    お久しぶりです。

    うらやましいっす。私なら、カフェの替わりに錦小路市場の散策ですかね(笑)。鱧がうまくなる季節ですね。

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  2. 匿名26.7.07

    >ギャンブラーさん
    こんばんは。
    この時期の京都は気が進まなかったのですが、野暮用のついでということで回って参りました。錦小路はちょっと覗いた程度でしたが、この10年あまりでずいぶんと洗練されましたね。大好物の鱧はほんの少しですが、それなりに堪能してきました。機会が許せば、次は鱧の骨切りの音を楽しみながら酒を楽しみたいなと思っているところです。

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